伝習会 第106回 ①
伝習会
< 第百六回 >(その1)
【亢竜悔い有り】……易経
(訳…【亢竜】は、天高く上りつめた竜。天高く上りつめた竜は後で悔いが生じる)
~ 第四段階は【或るいは躍りて淵に在り】で【躍竜】の時期です。
この時期は、ある時は躍り上がったり、またある時は第一段階の【潜竜】の時期に潜んでいた深淵に戻ってみたりして躍動感がある反面、まだ一定ではない不安定な状態の時期に居る時です。
淵に戻って【潜竜】の志を確認し【見竜】の基本を思い出し、第3段階の【君子終日乾乾す】で積極的に努力を重ね自己反省をして身に付けた技やオリジナリティーを復習して、大空へ飛び立つシュミレイションをしているのです。
いつ大空へ飛び立つのか、その兆しを捉え、見誤らないことが一番大切です。この【躍竜】の時期は、第五段階の【飛竜】になるべく全てが自然と用意されていくのです。
ですから、気が満ちれば風に押し出されるようにして【飛竜】へと変化して行きます。~