伝習会 第14回
伝習会
〈 第 十 四 回 〉
【 積善の家には必ず余慶あり 】…易経
(訳…ご先祖や親が善行を積み重ねた家には、その家の子供や孫に必ず良いことが
ある)
~ この後に、【積不善の家には、必ず余殃あり】と続きます。
今、私達が幸せに暮らして行けるのも、ご先祖や両親のお陰なんだと、
感謝しなければなりません。また、同時に、私達は自分の子供の為に、
良い行いをしなければならない責任があります。
私達がそれに反して【積不善】・悪い行いをすれば、必ず子供に【余殃】・
災いが及びます。 たが、善行(よい行い)はこれ見よがしに行うもので
はありません。また、【余慶】(祖先の善行のお陰で子孫が受ける幸運)はすぐ
にやって来るものでもありませんし、【余慶】からの恩恵は、【積善】
(善行を積み重ねる)の結果からしか生まれません。
淮南子に次の言葉があります。
【陰徳ある者は必ず陽報あり】。人が見ていようが、見ていまいが、独り
を慎み(自分一人のときの行動)、只ただ、無心で善行を積めば、必ず良い
報いがある。と言っています。
善行の積み重ねであり、良い習慣を継続させることです。また、【積善
の国家にも、積善の企業にも余慶あり】だと信じています。
これは永遠に変わらない真理ではないでしょうか。
☆【人事を尽くして天命を待つ】(最善の努力をして、結果は運命にまかせる)
☆【因果応報】(その行いの善悪に応じた報いがある)
☆【情けは人の為ならず】(情けを人にかけておけば、それがめぐりめぐって、
いつか自分にも良い報いが来る。だから人には親切にしておきなさい)
しかし、【陽報】を期待した【陰徳】には、その報いが無いことは当
然です。 心して行きたいものです。~