伝習会 第27回
伝習会
〈 第二十七回 〉
【徳不孤 必有隣】…論語(里仁第四)
(訳…徳のある人は決して孤立しない。必ず共鳴し、支持する人が現れる)
~ 徳とはどういうものなのか、一口で説明しようとすると、以外に難し
いものです。私達は、社会人として人から信頼を得る為には、【能力と
徳】、所謂、仕事が出来ることと、人間的魅力の、二つの要件が必要だ
と思います。
【徳】即ち、人間的魅力、というのは、【仁、義、礼、智、信……】
などの徳目を身に付けることです。いわゆる、【仁】であれば思いやり、
【義】であれば正しいこと、正義です。【礼】であれば挨拶、礼儀正し
いこと、【智】であれば知識、知勇、知恵です。そして【信】であれば
信用、誠意、誠でありましょう。これらの要素(仁、義、礼,知、信…など
の徳目)を総合したものが【徳】だと思えば分かり易いかも知れません。
【徳】のある人は決して一人になることはなく、必ず慕いよって来る
人がおり、決して孤独になることはありません。
リーダーの条件として、
(1)志と礼(志とエチケットとマナー、そして社会、会社の円滑、調和、安定)。
(2)全ての責任を自らに帰す。
(3)直感力の養成。そして
(4)人間的魅力を高める、ことです。
特に、人の上に立つ人は、いくら仕事が出来たとしても、知識が豊富であっても人間的に魅力のない人はリーダーたる資格はない、と言えるのではないでしょうか。
よく選挙で落選した人の釈明の弁に「私の不徳の致すところ」(遁辞.言い逃れに使う)などと聞いたことがありませんか。~